第三回古民家再生プロジェクト床貼り編

大多喜の家再生ワークショップも第三回を迎えました。

第一回から参加いただいているメンバーにあらたなメンバーも加わりスタートしました。

今回はさらに施工をお願いしているつみき施工さんのところに、アメリカからインターンに来ているハーバード大学生のブライアンさんやポルトガル出身の方も加わり英語も入ったワークショップとなりました。

焚き火を囲んで暖をとりながら、まずは簡単な自己紹介から。

これから古民家を買ってDIYで改修しようと思っている方、すでにある田舎の家を自分で改修する予定の方、建築関係の各部の大学生などそれぞれの興味で参加していただきました。

この日は3グループに分かれての作業です。

まずはプロの大工さんから床の構造説明と安全に作業をするための注意点を聞きます。

いよいよ3グループに分かれての作業開始となります。

インパクトドライバーを使うのが初めてというメンバーも多く、開始当初は空回りするドライバーの音がそこかしこから聞こえてきます。

2グループが床貼りを担当し、あと1グループは土台づくりです。

この家の半分はプロの手で合板まで貼ってありますが、残りはその作業を見て自分たちで完成する予定なので、床貼りと並行して土台づくりを行うという珍しいワークショップとなりました。

土を掘って、910mm間隔で土台となるコンクリート塊(ピンコロ)を固定し、その上に鋼製束を固定して大引を支える土台づくりです。

簡単そうに見えますがピンコロの高さと水平を合わせ、大引に束を下からビスで固定するのは初心者には結構難しい作業です。

初めは一つのピンコロの固定にも数人がかりで四苦八苦です。

一方の床張りグループはだんだんと慣れてくると、空回りするドライバーの音も少なくなってきました。

今回は前回と違い、根太への直張りではなく、合板にボンド付してビスどめの作業です。

前回は細い根太の上に立ち、時には断熱材を踏み抜きながらの作業でしたが、今回は足場が安定している分、だいぶ効率が良いようです。

2時間に1回程度の休憩を挟みながら、グループをローテーションしてみんなが色々な作業に参加できるようになっています。集中力が落ちてくると怪我をしやすくなるので、休憩も重要な作業です。

土台チームの作業も順調に進んでいきます。

さすが人数がいるとスピードが違います。ピンコロの設置も根太の設置もどんどん進みます。

外で廃材を燃やしていた焚き火では焼き芋もいい具合に出来上がってきます。

床板はりもどんどん進み、

根太はりも完了です。

帰りのバスの時間に合わせて作業も終了し、おしるこを食べて本日のワークショップは終了です。

 

今回の作業は想像以上のスピードで進みました。参加いただいた皆さん、どうもありがとうございました。

次回4月、また会いましょう!

今日はこの曲で

Kygo - Happy Now ft. Sandro Cavazza (Official Video)

土台からDIYすることになりました

当初は想定してなかった基礎工事までDIYすることになりました。

前回、プロの大工さんの仕事を手伝いながらその工程を教えてもらいましたが、今回はそれを見よう見まねで自分でやります。

まずはこの腐った大引きの撤去から。

そしていよいよ、隣の部屋を施工した大工さんの大引にはめ込む大引きを加工する作業です。

切り込みに合うように丸鋸で加工します。

結果はこれです。

もちろん一発で決まるはずはなく、何度も微調整しましたが、初めてにしては大満足です。

もちろん、端には根太掛けも作りました。

このころには、切り込みがきれいに決まると快感になってきました。

大引の下には鋼製束の設置です。

きれいに決まりました。

更に大引に防虫、防腐材を塗っていきます。

束の設置は力尽きて、1個で終了です。このあとはワークショップで作っていきます。

 

今日はこの曲を

Miley Cyrus - Malibu (Official Video)

床基礎工事が始まりました

しばらく時間が空きましたが、2月17日の第三回ワークショップ開催に向けて、第一回ワークショップで解体した床基礎工事が始まりました。

床の構造下図のようになっています。

(参照:http://www.100percent.co.jp/sumai/kouza_view/22)

このうち、シロアリなどでぼろぼろになっていた床束は金属製の鋼製束に交換しました。

基礎の立方体のコンクリート「ピンコロ」の上に、ウレタンボンドで接着し、ピンコロと大引、両方をビス止めします。

鋼製束は設置後に高さの微調整ができるので、すべての床束を設置が済んだところで、すべての大引の高さをレーザー水準器で合わせて、最後に鋼製束のボルトを締めます。

この上に根太を貼っていきます。

大引きは910mm、根太は303mmの間隔で貼っていきます。ピンコロはその大引きと根太の交差する真下に来るように910mm間隔で設置します。

床の端には大引きがありませんので、大引の代わりに「根太掛け」を設置して、根太を支えます。

根太の間に断熱材(スタイロフォーム)をはめ込んでいきます。

 

その上に、防水シートを敷き詰めて床下からの湿気を遮断した上で、前回は高さの関係で床板を直張りしていきましたが、今回は合板を下張します。

このあとはワークショップで参加者の皆さんと床板はりをしていきます。

この他にも、プロでなければ難しい工事を進めいただきました。

シロアリに食われてボロボロになっていた柱の補修

補修部分を切り出し、新しい木材と交換しました。見事にぴったりとはめ込み補修完了です。

さすがはプロの大工さん! 見事です。

同時に壁作りも始まりました。

角材で枠組みを組んで、455mm間隔で壁の土台を組んでいきます。

この土台に石膏ボードを張っていけば壁の完成です。

天井を抜いたあとの、壁作りも始まりました。土台を作ります。

 

土台の間に断熱材をはめ込みます。

今回はその上にネオマフォームという断熱材に色付けし貼り付けることにより、壁の代わりにしていきます。ネオマフォームは断熱材ですが、その燃えにくい性能により防耐火認定も取得しています。これで壁施工の工程を省略できるというつみきさんのアイデアです。

最後に部屋を仕切っていた欄間も撤去してもらいました。

思った以上に、ものすごい開放感です!

 

この他に自分たちでできるところを作業していきます。

この家は大型犬を飼っていたようで、柱に引っ掻いたり噛み付いた跡がいっぱいです。

電動サンダーで柱磨きをして、なんとかささくれは無くなりました。

さらに今回の作業を参考にワークショップに向けて、残った部屋は基礎から自分たちで作業を進めていきます。

 

今日はこの曲をどうぞ

Kiana Ledé - EX (Official Video)

ペイントレッスンに参加してきました

これまで壁や天井の塗装はしたことはありますが、ネットの記事でペイントレッスンを行っているショップの記事をみかけたので、早速申し込んでレッスンに参加してみました。

レッスンを受けたのは「ベンジャミンムーア青山フラッグシップショップ」。アメリカの有名塗装メーカーの東京本店です。

 

色々なコースの中で基本をすべてカバーするペイントフルコーチングを受けてきました。2.5時間のコースです。すべての道具が揃っていて、手ぶらで気軽に参加できます。

レッスン内容は大きく分けて3つ。

1.養生の仕方

2.塗装

3.用具の片付け方

 

1.養生の仕方

ペンキが余計なところについてしまわないようにするための養生作業が塗装作業の最重要ポイントです。ここさえうまくできれば問題はほぼ防げるとのこと。

必要な用具

 

ブルーシート

床面を汚さないために、一面に敷き、養生テープで固定

 

 

マスキングテープ

塗装の縁や塗ってはいけない部分をカバー。天井と壁の境目など刷毛やローラーが触りやすいところは、ずらしながら2重、3重に貼って広めにマスキングする。

 

 

養生テープ

ブルーシートの固定など。これまでこのテープをマスキングテープ代わりに使っていたが、道理で細かいところで液漏れなどしていたはずだ。使い方が間違っていたようです。

 

 

マスカー

養生テープにビニールシートがついたようなもの。マスキングテープの上から貼り、ビニールシートを広げれば広範囲の面積をカバーできる

 

ヘラ

古い塗装を剥がしたりマスキングテープの切断など。マスキングテープは手で切ってもいいが、ヘラをあてて切れば、まっすぐに切れる

 

 

カッター

 

 

ハサミ

 

 

 

養生の手順

1)ブルーシートを貼る

床面にブルーシートを広げ、養生テープで貼ります

 

2)マスキングテープを貼る

天井と壁の境、ドアの周辺、その他塗らない部分にマスキングテープを貼ります

 

3)マスカーを貼る

コンセントなどはカバーを外し養生テープで養生する

2.塗装

必要な用具

 

刷毛

縁取りや細かい部分を塗る。安いものは毛が抜けて塗装面についてしまうので注意。

 

 

ローラー

広い面積を塗る

 

 

 

ローラーバケット(ネット付き)

塗料を入れる。必ずネット付き。ネットで調整し、適量の塗料を刷毛やローラーにつける

 

缶オープナー

なくてもいいが、ペンキ缶の蓋を曲げずに開けるために重要

 

コーキング材

塗料の切り替わり部分で液垂れを防ぐ

 

 

フレキシ(ペイント缶液垂れストッパー)

缶の縁に塗料が固まるのを防ぐ

 

塗装の順序

1)刷毛に塗料を付ける

刷毛の全体を塗料につけるのではなく、毛の半分程度を塗料に浸し、バケットのネットに押し付けて内側の毛にもまんべんなく塗料を染み込ませる

 

2)塗装面の周辺部と細かい部分を刷毛で塗る

塗り絵と一緒で、まず周辺部を刷毛で塗る。塗装の基本は上から下

Tips:

3)ローラーに塗料を付ける

ローラー全体を塗料に沈め、たっぷりと染み込ませる。ネット上で数回ころがし、余分な塗料を落とす

4)刷毛で塗った周辺部の内側の広い面積をローラーで塗る

まずローラーの先端部についた塗料を壁になすりつけ、それを伸ばす感じで「W」を書くようにローラーを転がす。

このときローラーを塗装面から離さないよう塗り進めることがコツ

均等に塗れたら、最後に下から上に軽くローラーを転がすことで塗りムラをつぶしていく

 

3.用具の片付け方

これまで塗装の用具の手入れ方法がわからず、安い用具を買ってその都度使い捨てにしてきたが、今回ようやく手入れの仕方がわかった。

残った塗料は塗料感の中に戻せばOKとのこと。

刷毛、ローラーはバケットの中に水を入れてしばらくつけ置くことで塗料が落ちていく。これを何度か繰り返せば、きれいに洗える。

 

 

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