ペイントレッスンに参加してきました

これまで壁や天井の塗装はしたことはありますが、ネットの記事でペイントレッスンを行っているショップの記事をみかけたので、早速申し込んでレッスンに参加してみました。

レッスンを受けたのは「ベンジャミンムーア青山フラッグシップショップ」。アメリカの有名塗装メーカーの東京本店です。

 

色々なコースの中で基本をすべてカバーするペイントフルコーチングを受けてきました。2.5時間のコースです。すべての道具が揃っていて、手ぶらで気軽に参加できます。

レッスン内容は大きく分けて3つ。

1.養生の仕方

2.塗装

3.用具の片付け方

 

1.養生の仕方

ペンキが余計なところについてしまわないようにするための養生作業が塗装作業の最重要ポイントです。ここさえうまくできれば問題はほぼ防げるとのこと。

必要な用具

 

ブルーシート

床面を汚さないために、一面に敷き、養生テープで固定

 

 

マスキングテープ

塗装の縁や塗ってはいけない部分をカバー。天井と壁の境目など刷毛やローラーが触りやすいところは、ずらしながら2重、3重に貼って広めにマスキングする。

 

 

養生テープ

ブルーシートの固定など。これまでこのテープをマスキングテープ代わりに使っていたが、道理で細かいところで液漏れなどしていたはずだ。使い方が間違っていたようです。

 

 

マスカー

養生テープにビニールシートがついたようなもの。マスキングテープの上から貼り、ビニールシートを広げれば広範囲の面積をカバーできる

 

ヘラ

古い塗装を剥がしたりマスキングテープの切断など。マスキングテープは手で切ってもいいが、ヘラをあてて切れば、まっすぐに切れる

 

 

カッター

 

 

ハサミ

 

 

 

養生の手順

1)ブルーシートを貼る

床面にブルーシートを広げ、養生テープで貼ります

 

2)マスキングテープを貼る

天井と壁の境、ドアの周辺、その他塗らない部分にマスキングテープを貼ります

 

3)マスカーを貼る

コンセントなどはカバーを外し養生テープで養生する

2.塗装

必要な用具

 

刷毛

縁取りや細かい部分を塗る。安いものは毛が抜けて塗装面についてしまうので注意。

 

 

ローラー

広い面積を塗る

 

 

 

ローラーバケット(ネット付き)

塗料を入れる。必ずネット付き。ネットで調整し、適量の塗料を刷毛やローラーにつける

 

缶オープナー

なくてもいいが、ペンキ缶の蓋を曲げずに開けるために重要

 

コーキング材

塗料の切り替わり部分で液垂れを防ぐ

 

 

フレキシ(ペイント缶液垂れストッパー)

缶の縁に塗料が固まるのを防ぐ

 

塗装の順序

1)刷毛に塗料を付ける

刷毛の全体を塗料につけるのではなく、毛の半分程度を塗料に浸し、バケットのネットに押し付けて内側の毛にもまんべんなく塗料を染み込ませる

 

2)塗装面の周辺部と細かい部分を刷毛で塗る

塗り絵と一緒で、まず周辺部を刷毛で塗る。塗装の基本は上から下

Tips:

3)ローラーに塗料を付ける

ローラー全体を塗料に沈め、たっぷりと染み込ませる。ネット上で数回ころがし、余分な塗料を落とす

4)刷毛で塗った周辺部の内側の広い面積をローラーで塗る

まずローラーの先端部についた塗料を壁になすりつけ、それを伸ばす感じで「W」を書くようにローラーを転がす。

このときローラーを塗装面から離さないよう塗り進めることがコツ

均等に塗れたら、最後に下から上に軽くローラーを転がすことで塗りムラをつぶしていく

 

3.用具の片付け方

これまで塗装の用具の手入れ方法がわからず、安い用具を買ってその都度使い捨てにしてきたが、今回ようやく手入れの仕方がわかった。

残った塗料は塗料感の中に戻せばOKとのこと。

刷毛、ローラーはバケットの中に水を入れてしばらくつけ置くことで塗料が落ちていく。これを何度か繰り返せば、きれいに洗える。

 

 

無垢板の床貼りで覚えたコツとテクニックをまとめてみました

1回目の床貼りワークショップも無事終了しましたので、これまでに覚えた床貼りのコツとテクニックをここにまとめておきます。

フローリングの床の張り方にはいろいろな方法があります。今回は杉の無垢板を根太張り工法で乱尺貼りで施工していきます。

根太張り工法

今回実施した根太張り工法は、根太の上に直接床材を張っていくやり方です。

この他に根太に対して下地合板を下張りして、その上に床材を張っていく「捨て張り工法」というやり方もあります。下地材を張ることにより根太張り工法より床の構造がしっかりします。この部屋は下地合板を張る高さが取れなかったのですが、他の部屋は「捨て張り工法」で床を張っていく予定です。

乱尺張り

この他に一般的な張り方として、「りゃんこ張り」があります。

床貼り作業の基本工程

1.ガイドライン(基準線)を引く

ゆがみなく床材を張っていくために、基準となるガイドラインを引きます。今回はレーザー水準器を使って部屋の中心にガイドラインを引きました。

2.捨て張り(基準となる角材を固定)

ガイドラインに合わせて角材を固定しました。いきなりガイドラインに合わせて床材を張っていってもいいのですが、まず角材をガイドラインに合わせて固定し、この角材に床材を合わせていくほうが、作業が簡単です。

一枚目の床材が張り終われば、あとはこの床材にあわせていけるので、角材は不要となります。

3.床板の長さを計測

必要な床板の長さを計測します。長さはミリ単位まで正確に測る必要があります。

👉Tips

このとき注意しなければならないのは、根太の中央までの長さを測るということです。

床材のつなぎ目は、必ず根太の中央にかかっている必要があります。根太と根太の間につなぎ目がくると床板を支えるものがなくなるからです。

4.床板を切断し、切断面のかどを面取りする

測った長さ通り正確に床板を切断します。切断面は紙やすりで「面取り」というかど落としの加工をして、床を張ったあとのササクレが出ることなどを防ぎます。

この面取りをせず切りっぱなしのままだと、下地が凹凸していたり、施工後に床板が膨張したときなど、板と板の間に段差ができて素足で歩いたときにつまずいたり違和感を感じてしまうようです。

👉Tips

長さを測る前に、まず床板の端を直角に切り落とします。床板は製材してあっても運搬の途中で傷がつくなど正確に直角が出ているとは限らないので、正確に切るために端は切り落とします。このとき、ひび割れ等がある場合はひび割れ部分を含めてすべて切り落とします。

👉Tips

床板は裏面を上にして、長さを測り鉛筆などで印をつけます。これで表に印が残ることを防げます。また、丸ノコで切断する場合、刃が下から切り始めるので表面にバリが出やすくなります。裏面を上にすることで板の表面にバリが出にくくなります。

5.床板の位置を決める

床材には左右には「さね」という凹凸があります。さねがしっかりとかみ合うように、床板をはめ込みます。床材にあて木をあてて、角材やゴムハンマーなどで打ち込んでしっかりとさねが噛み合うようにしていきます。

👉Tips

無垢板なのでまっすぐ製材されていても、多少の歪みがあることがある。片方を合わせて反対側の隙間が大きくなるような時は、板の上に乗り押さえながら固定していくことで修正できる。

👉Tips

床板同士の隙間に名刺程度の薄いアクリル板などをはさみ、1ミリ程度の隙間を開けて組み合わせる。無垢板なので、施工後に湿度で伸び縮みする。工事の時に隙間なくきっちり張ってしまうと、後で床板が反ってしまうことになるので、多少の隙間が必要となる。

 

6.下穴開け&ビス打ち

フロア釘で床板を固定するやり方もありますが、今回はインパクトドライバーでビス留めすることになりました。

ビスは床板に45度の角度で根太に打ち込んでいきます。

作業手順

①ドリルで下穴を開ける

板割れを防ぐために、下穴を開ける。

②インパクトドライバーの先でグリグリ

ビスの先をそのままねじ込むと板割れを起こすので、ビスの先が埋まる程度にドライバーの先をグリグリ動かして、穴の入り口を広げる。

③インパクトドライバーでビスを打ち込む

ビスの頭が床板に埋め込まれていないと、次の床板とさねがうまく噛み合わないので、確実に埋め込む。

👉Tips

ビスの頭を潰さないように、インパクトドライバーをはじめはゆっくりと回転させる。いきなり高速で回すとビスの頭を潰してしまう。

 

以上、ここまでに覚えたコツとテクニックでした。

 

今日はこの曲をどうぞ。

Kehlani - Honey (Live Performance)

 

大多喜の家再生プロジェクトvol.2 床貼り編

2回目のワークショップを開催しました。

古民家再生に関心のある方は多いようで、今回も募集してすぐに定員に達してしまいました。ワークショップ当日は12月というのに20度近い暖かな日差しです。季節的には大多喜のきれいな紅葉を期待していたのですが、まだ早い感じでした。

今回のテーマは「床貼り&解体」です。

今回から参加される方も多かったので、全員で簡単な自己紹介のあと、つみきの田中さんから当日の作業内容の説明を受け、解体チームと床貼りチームに分かれて作業開始となりました。

解体作業           

解体は、おもに仏壇を取り壊して壁を抜くことと廊下にする予定の押し入れの床材の解体です。前回から間取り設計を進めて新たに解体が必要になった部分を追加で行うこととなりました。

解体作業途中の写真を取らないうちに作業が終わってしまい、気づいたらきれいに壁が抜けていました。

床貼り作業           

床貼りチームは、断熱工事と杉の無垢板の床貼り作業です。

今回の作業手順は、こうなります。

1.根太の間に断熱材(スタイロフォーム)をはさむ

2.防水防湿シートを貼り、気密テープで密封する

3.床材を根太にネジ止めする

1.根太の間に断熱材(スタイロフォーム)をはさむ

スタイロフォームとは、ポリスチレンでできた発泡スチロールのような断熱材です。これを根太の間に隙間なく敷き詰めます。

根太の間のサイズを測り、カッターでスタイロフォームを切って根太の間に挟んでいきます。

根太の間隔は等間隔で施工されているとはいえ、ミリ単位で等間隔になっているわけではないので、実際の間隔を測りながらスタイロフォームが隙間なく入るよう微調整しながらの作業となります。

もっと古い古民家になると製材された材木ではなく、凸凹のある細い丸太をそのまま根太に使っていることが多いので、隙間を断熱材で埋めるのはかなり大変な作業になります。

 

一見床のように見えますが、発泡スチロールのような発泡材が挟んであるだけなので、スタイロフォームを踏み抜かないように慎重に根太の上を歩きながらの作業となりました。

 

できたと思ったら、踏み外して穴が空いてしまいました。ここを修復して密閉し直しです。

2.防水防湿シートを貼り、気密テープで密封する

すべて敷き詰めた上に、防水防湿シートを貼っていきます。シートを敷いたあとに周辺を気密テープで貼り付けて完成です。

 

古い日本家屋は隙間だらけなので、床下からの冷気が天井の上り、屋根に抜けていくという空気の循環を作り出すので寒いのだそうです。

このシートで床下からの湿気とともに冷気の流れを防ぐとのことです。

3.床材を根太にネジ止めする

次はいよいよ床貼りです。

今回は根太に直接床材を貼る根太張り施工です。この他にまず合板を下張し、その上に床材を貼る施工方法もありますが、この部屋は床の高さの関係で合板を貼ることができないため、直接根太に貼ることになりました。ちなみにこの部屋以外は合板で下張し、床板を張っていくことになります。

まずは前日レーザー水準器でつけた印に合わせて、基準となる角材を捨て打ちしました。この角材に合わせて一枚目を貼っていけばいいわけです。

スタイロフォームの上に立つことができないので、慎重にバランスを取りながら根太の上に立つ作業が続きます。バランスを鍛える体幹トレーニングのようです。

今回は無駄な材料が出にくい乱張り(乱尺張り)で貼っていきます。一定の長さの板を貼るのではなく、張りながら切っていくことで無駄な材料を出さない張り方です。隣の板とつなぎ目が重ならないよう、つなぎ目をランダムに貼るのが無垢板の風合いを活かした張り方だそうです。

ちなみに、もう一つの一般的な張り方がこちらです。

今回はフローリングの床板を数列貼ったところで時間切れとなり、ワークショップを終了となりました。

残りは引き続き、自分たちで仕上げていくことになります。

ワークショップは今後も続いていきます。

今後の予定としては、

床貼りワークショップ

壁塗りワークショップ

障子を使った断熱ワークショップ

柱&床の塗装ワークショップなどなど

いろいろ計画中です。

 

今日はこの曲をどうぞ

Kina Grannis - Can't Help Falling In Love (Piano Version) Official Stream

 

ワークショップのため、事前準備作業です

第二回ワークショップで床貼りを行うため、つみき設計さんが前日に一部補修の必要な根太の補修作業など準備作業を行うというので、参加しに行きました。

部屋の中央にある小さな赤いものはレーザー水準器です。

レーザーを使った墨出し器ですね 。水平、垂直方向にレーザーを出して、墨出しを行うものです。これで水平に床を貼るための基準線をつけたり、床板を最初に貼るスタートラインを引いたりしていました。

このあと、補修の必要な根太を外し、新しい根太に付け替えました。

また、どうしても天井を抜いてみたいという私の希望をかなえてもらい、一部天井を抜いてみました。

作業前

一部抜いてみると、以外にきれいな天井裏が見えてきました。

やはり実際に抜いてみると、屋根裏の開放感が出ていい感じです。

今後、この部分はリビング部分の天井をすべて抜いて、天井裏の断熱などを行っていく予定です。

この他にワークショップの練習も兼ねて、私も床貼り前の断熱材の設置など行いましたが、内容はワークショップの中で書いていきます。

 

今日はこの曲で

大多喜の家再生プロジェクト解体編

天候に恵まれた9月23日(日)、いよいよ大多喜の家再生プロジェクト第一弾「解体編」を実施しました。

9.23.2018古民家再生解体編

今回はワークショップ形式で実施し、参加いただけるメンバーの方たちと一緒に床や壁の解体をしていくことにしました。

募集期間も短く3連休の中日にあたりFacebookだけでの募集なので人が集まるのかと心配しましたが、娘の友人の某大学建築学科の学生さんたちの参加もあり、予想に反して20名を超える参加希望者の方々にお集まりいただきました。

今回集まっていただいた参加者は、指導及びコーディネーターを担当していただくつみき設計施工社の方々以外は、私達夫婦をはじめ皆さんほぼ解体作業ははじめての方ばかり。

つみき設計施工社の河野さんから、解体作業が始まると興奮してきて壊しすぎることがあるので、なるべく抑え気味でいきましょうとの注意事項を受けて作業はスタート。

今回は間取りの変更と畳からフローリングへの床変更があるので、床と壁の解体が主な作業となりました。各部屋ごとに3チームに分かれて、各自バールを手に解体作業に取り掛りました。

最初は力加減がわからず戸惑いながら作業をしていた参加者たちも嬉々として壁をバンバン打ち抜きます。

こんな押し入れは

あっという間に解体終了

床がぶかぶかしていたキッチンは

どんどんと床板を剥がされていきます。

畳の敷かれていた大広間は

子どもたちの手も借りて、バンバン床板を剥がされていきます。

いざ床板を剥がしてみると、シロアリと湿気のせいか基礎がボロボロの場所も

仕方なく根太と大引まで解体することに。今日は若者が多いので大人の私たちが抑えながら壊しすぎないように進めましょう、と言っていたつみきの河野さんが率先してバンバン根太を引き剥がしていきます。

で結局ここまでで今日の解体作業は終了

当初想定していた以上のものすごいスピードで作業が進み、大広間が土間になってしまいました。

やはり実際に壁を抜いてみると、表から裏まです~と風が抜けて、暗かった裏側の部屋にも光が入るようになり、何だか予想以上の気持ちよさでした。その風景を見て、今後の間取り最寄り具体的なイメージが浮かんできました。

次回は断熱と床はり、そして壁塗りへと展開していく予定です。

それでは、また。

今日はこの曲をどうぞ

Bruno Mars – The Lazy Song

Bruno Mars - The Lazy Song (Official Music Video)

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